楽天証券は、楽天ポイントを使って投資できる点が特徴のネット証券です。投資初心者にも優しく、手数料が安いことから人気を集めています。
本記事では、楽天証券の特徴、楽天証券がおすすめな人の特徴、そして口座開設の手順を分かりやすく解説します。投資に興味がある方、楽天ポイントを有効活用したい方にとって、役立つ情報が満載です。
ぜひ、最後まで読んで、楽天証券での投資を始めてみませんか?
楽天証券とは?
楽天証券は1999年に設立された楽天グループのネット証券会社で、手軽なインターネット申し込みと安い手数料が人気です。
楽天銀行や楽天カードと連携することで楽天ポイントが貯まり、そのポイントを使って投資ができるのが特徴です。
提供している投資サービスは幅広く、株式や投資信託、FXなど多様な商品を取り扱っています。投資初心者から上級者まで、幅広いニーズに応えるサービスが揃っています。
楽天証券はiDeCoやCFD取引など、投資信託や株式取引以外にも幅広い投資サービスを提供しています。
楽天証券のメリットとは?
楽天証券は、初心者にも優しいキャンペーンや低コスト取引で人気です。手数料が安く、場合によってはゼロになる取引もあります。
取り扱い商品も豊富で、投資の幅を広げられます。さらに、楽天ポイントとの連携など、楽天ユーザーならさらにお得なメリットも満載です。
ここでは、楽天証券の7つのメリットを詳しく解説します。
初心者に優しい
楽天証券は、投資初心者をターゲットにしたサービスが充実しており、顧客の80%が投資初心者という実績があります。
分かりやすい案内と、口座開設や取引での楽天ポイント付与、ポイント投資サービスなど、初心者をサポートする施策が豊富です。
公式サイトでは動画セミナーやマーケット情報を毎日配信し、投資に関する知識習得を支援しています。さらに、仮想資金500万円でFX取引を体験できる「楽天FXデモ取引」も提供。
リスクなくFX取引を学べるため、投資に不安のある方にもおすすめです。
手数料が安い
楽天証券は手数料が安いのもメリットです。投資信託は全銘柄が購入手数料無料で、国内ETF・REITの売買手数料や米国ETFの買付手数料も、手数料を0円に設定しています。
また、国内株式の取引では以下のサービスを用意し、業界最低水準の手数料を提供しています。
- 超割コース
- いちにち定額コース
楽天証券の取引手数料は非常に安価です。「超割コース」は10万円まで99円(税込)、「いちにち定額コース」は100万円まで無料と、業界トップクラスの低価格を実現。
さらに、手数料の1%分が楽天ポイントで還元されるなど、お得なサービスが充実しています。
取扱い金融商品が豊富
楽天証券は、取り扱う金融商品が豊富で初心者から経験者まで幅広く対応しています。国内株式やFX、投資信託に加え、iDeCoやNISAなどの安心して利用できる商品も揃っています。
iDeCoは毎月の掛金が全額所得控除の対象で、運用益が非課税となるため、節税しながら資産形成が可能です。NISAは少額から始められ、長期・積立・分散投資でリスクを抑えられます。
また、海外株式や先物・オプション取引など、投資経験者向けの商品も充実しており、日経平均株価指数に関連する証拠金取引は、ニュースでの値動きも追いやすい特徴があります。
楽天ポイントでの投資が可能
楽天証券では、楽天ポイントを使って投資できる「ポイント投資」サービスを提供しています。
このサービスでは、楽天関連のサービス利用時に還元されるポイントを利用し、投資信託や国内株式、米国株式、バイナリーオプションに1ポイント=1円で投資可能です。
楽天証券の口座を持ち、楽天ポイントコースに登録すれば簡単に利用できるので、投資に不安を感じる方でも、ポイントを使うことで気軽に始められるのが魅力です。
バイナリーオプションは、シンプルなルールで1,000円未満から取引できるため、初心者にも適しています。
楽天経済圏とお得に連携可能
楽天証券は楽天経済圏との連携が大きなメリットです。
楽天市場での買い物や楽天カード利用、楽天銀行との連携などを通して、楽天ポイントを効率的に貯め、投資や日々の生活にお得に活用できます。
楽天証券での取引でもポイントを獲得でき、楽天キャッシュのオートチャージサービスを利用した投資信託積立では、チャージ額の0.5%がポイント還元されます。
さらに、楽天銀行との連携サービス「マネーブリッジ」では、普通預金金利の優遇や入出金手数料無料、取引ポイント付与などの特典があります。
楽天グループのサービスを総合的に利用することで、投資活動におけるコスト削減とポイント還元によるさらなるメリットが享受できます。
取引ツールの充実
楽天証券は、無料で使える充実した取引ツールを提供しており、さまざまな投資スタイルに対応しています。パソコン用の「マーケットスピード」とスマートフォン用の「iSPEED」の2種類があり、どちらも使いやすく設計されています。
- マーケットスピード:パソコン用トレーディングツール
- iSPEED:スマートフォン用トレーディングツール
楽天証券の「マーケットスピード」は、WindowsやMacに対応したパソコン用ツールで、リアルタイムで豊富な情報を提供し、初心者からアクティブトレーダーまで幅広くサポートします。
一方、「iSPEED」は累計670万ダウンロードを超えた人気のスマートフォン用ツールです。1日1,000本以上のニュースを配信し、会社四季報や株主優待情報へのアクセスも可能です。
これにより、場所や時間を選ばず、快適に取引を行えるため、多忙な投資家にも最適です。
投資に関わる情報の充実度
楽天証券は、投資に関する情報提供にも力を入れています。公式サイトでは初心者向けニュースやコンテンツを掲載し、分かりやすい情報を豊富に提供しています。
さらに、オウンドメディア「トウシル」では、最新のマーケット情報から家計管理のテクニックまで、投資に関する様々なヒントを発信しています。
「お金と投資をもっと身近に」をコンセプトに、経済・マーケット解説、注目銘柄・テーマ紹介、マネープラン作成方法、生活のお役立ち情報など、投資初心者にも役立つ情報を網羅しています。
タイムリーな情報配信で、ユーザーの次のステップを後押しする内容が特徴です。また、YouTube公式チャンネルでは、人気アナリストが出演する動画セミナーやマーケット情報を約1500本配信し、動画による情報提供も充実させています。
楽天証券のデメリットとは?
楽天証券ではIPOの取り扱いがありますが、銘柄数は少なく、外国株式も他社に比べて選択肢が限られています。この点がデメリットとして挙げられます。
IPOの取扱銘柄数が少ない
楽天証券はIPO取扱銘柄数が他社に比べて少ない点がデメリットです。2022年3月期には、全上場会社数の約58.3%にあたる70銘柄しか取り扱っていませんでした。
一方、SBI証券などは約97.5%を取り扱っており、大きな差があります。 IPO投資を重視する場合は、取扱銘柄数の多い証券会社も検討すべきでしょう。
しかし、楽天証券は完全平等抽選を採用しており、資金力に関係なく当選のチャンスがある点がメリットです。
多くの証券会社が採用する完全抽選方式では、資金力のある投資家が有利になるため、資金力の少ない個人投資家にとっては、楽天証券の完全平等抽選は大きな魅力となります。
外国株式の取扱数が少ない
楽天証券の外国株式の取り扱いは他社に比べて少なく、2025年1月時点での米国株式取扱銘柄数は約4,800件です。
対照的に、SBI証券は5,300銘柄以上を取り扱っており、外国株式をメインに投資したい方には不向きです。しかし、楽天証券では楽天ポイントを使って米国株式を購入できるのが特徴で、手数料も安価です。
外国株式の選択肢を求める場合は、他の証券会社と併用しつつ、楽天証券のメリットを活かすのが良いでしょう。
投資には通常ポイントのみ
楽天ポイントには通常ポイントと期間限定ポイントの2種類があり、楽天証券で利用できるのは通常ポイントのみです。
通常ポイントは、楽天サービスの利用によって付与され、有効期限は最後にポイントを獲得した月を含めた1年間です。
このポイントは、期間内に1回でも獲得すれば有効期限が延長され、日常的に楽天のサービスを利用している限り、実質的に無期限に近い状態となります。
一方、期間限定ポイントはキャンペーンで付与され、固有の有効期限が設定されており、期限を過ぎると失効します。
これらのポイントは利用できるサービスが限られており、楽天証券では利用不可です。したがって、期間限定ポイントを多く持っていても、投資には使えないことに注意が必要です。
対人相談不可
楽天証券はネット証券のため、実店舗がなく対面での相談はできません。電話、SNS、チャットでの問い合わせに対応していますが、対面でのアドバイスを希望する方には不向きです。
ネット証券では、投資商品の選定から注文、管理までを自身で行う必要があり、特に初心者にとっては商品選びが困難な場合があります。楽天証券では、電話サポートにおいて、要件ごとに異なる電話番号を用意し、投信NISA専用のダイヤルなども設けています。
取引ルールや内容に関する問い合わせ先も用意されているため、対面ではないものの、初心者へのサポート体制は整っています。口座開設前に不明点があれば問い合わせて、電話対応から相談のしやすさを判断することも可能です。
対面での相談を希望する方は、投資信託相談プラザの無料相談サービスの利用も検討できます。このサービスでは、口座開設から運用までをサポートし、申し込み前の不安解消に役立ちます。
楽天証券におすすめな人とは?
楽天証券は、投資初心者への手厚いサポートが特徴で、初めての人でも始めやすい環境を提供しています。また、手数料を抑えたい方にも適しており、コスト重視の投資家にもおすすめです。
投資初心者
楽天証券は、初めて投資を行う人に非常におすすめです。投資初心者向けのキャンペーンを実施しており、豊富な投資関連コンテンツがサイトに掲載されています。
提供される無料ツールはシンプルで使いやすく、初心者でも操作しやすい設計です。実店舗がないため対面での相談はできませんが、「投資初心者ガイド」を用意しており、役立つ情報を豊富に提供しています。
また、定期的にオンラインの無料セミナーを開催し、興味のあるテーマを選んで受講できる点も魅力です。さらに、過去のセミナーやツールの使い方をオンデマンドで視聴できるため、自分のペースで学習を進められます。
これにより、初心者でも安心して投資を始められる環境が整っています。
手数料を抑えたい人
楽天証券は、業界最安値水準の手数料を誇っており、手数料をできるだけ抑えたい方に最適です。金融商品にはさまざまな手数料がかかり、時には利益を上回ることもありますが、特に店舗を持つ証券会社は手数料が高くなる傾向があります。
楽天証券では手数料を低く抑えるだけでなく、特定の条件下で無料にすることも可能です。「いちにち定額コース」では、1日の取引金額が100万円までの場合、手数料は無料です。
また、超割コースの大口優遇では、現物取引の10万円までが無料で、信用取引は金額にかかわらず手数料が無料となります。
このように、楽天証券はコストを抑えた投資を実現できるため、手数料を気にする投資家にとって大変魅力的です。
楽天ポイントを貯めている人
楽天市場を利用するなど楽天経済圏で生活している方には、楽天証券がおすすめです。楽天ポイントを使って気軽に投資ができる「ポイント投資」があり、楽天銀行と連携することで取引ごとにポイントが貯まります。
貯まったポイントを再度投資に活用することで、資金を増やす良い循環を築くことが可能です。この仕組みを利用することで、日常生活と投資をスムーズに結びつけることができます。
投資信託商品は多いネット証券にしたい人
楽天証券は、ネット証券の中でも豊富な投資信託のラインナップを誇っているので、「幅広い銘柄から選びたい」という方に特におすすめです。
また、投資信託に関連する多彩なポイントサービスも魅力で、楽天銀行のハッピープログラムにエントリーすると、一定の残高を達成するごとに10〜500ポイントが獲得できます。
さらに、月々100円から利用できる「投信積立サービス」は、購入タイミングを自動でずらしてリスクを軽減しながら積立投資が可能です。
毎月決まった日に指定金額が自動引き落としされ、投資信託の買い付けを行うことができます。買付代金には楽天ポイントを使えるため、楽天市場でのポイント率もアップするというメリットもあります。
楽天証券の口座開設するには?
「楽天ポイントで投資を始めたい」「少額から投資信託を試したい」と考える方は、まず楽天証券の口座を開設しましょう。口座開設は簡単な手順で行えるので、ぜひチャレンジしてみてください。
楽天証券への申込み
まず、楽天証券の公式サイトにアクセスし、申し込みページを開きます。「口座開設」ボタンを押して手続きを開始します。
楽天会員であれば「楽天会員」を選択し、未登録の場合は「楽天会員ではない」を選びます。未登録の場合は、メールアドレスの登録を求められるので、便利なメールアドレスを入力し、送信します。
登録したメールアドレスに確認メールが届くので、記載されたURLから申し込み手続きを進めてください。これで口座開設の準備が整います。
本人確認書類のアップロード
確認メールのURLを開くと、「本人確認書類」の提出が求められます。必要な本人確認書類を選択し、指示に従ってアップロードしてください。これで口座開設手続きが進みます。
提出可能な本人確認書類は以下の通りです。
- 運転免許証
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 個人番号カード(表面のみ)
- 各種健康保険証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 在留カード・特別永住者証明書
提出する本人確認書類は、有効期限内のものに限ります。有効期限がない場合は、発行から6ヵ月以内の書類を用意してください。また、住民にマイナンバーを通知する「通知カード」は本人確認書類として使用できません。
手続きに関しは以下のいずれかの方法になります。
- スマホで本人確認
- 書類アップロードで本人確認
スマホと運転免許証または個人番号カードを持っている場合は「スマホで本人確認」を選択します。この方法では、スマホのカメラで本人確認書類と顔写真を撮影します。
手続きの翌営業日以降にログインIDが送信されます。一方、運転免許証や個人番号カード以外の書類を利用する場合やパソコンから提出する場合は「書類アップロードで本人確認」を選びます。
この場合、本人確認書類をアップロードし、約5営業日後にログインIDとパスワードが郵送されます。急いで口座を開設したい方は、スマホを利用することをおすすめします。
基本情報の入力
本人確認書類のアップロードが完了したら、氏名や住所などの基本情報を入力します。その後、証券口座の種類を選択します。口座は納税方法により、3種類に分かれています。
- 特定口座(源泉徴収あり)
- 特定口座(源泉徴収なし)
- 一般口座
投資による収益や配当金には税金が課されます。一般口座を利用する場合、自己責任で1年間の売買損益を計算し、確定申告を行う必要があります。
一方、特定口座を選ぶと、証券会社が年間の損益を計算し、年間取引報告書を作成してくれます。「源泉徴収あり」を選択すれば、収益にかかる税金が自動で源泉徴収され、納税が完結するため確定申告は不要です。
源泉徴収なしを選ぶと、自分で確定申告が必要ですが、年間取引報告書があるため、手続きは簡単になります。
ログイン情報が届き次第、マイナンバーを登録
審査が完了すると、ログイン用のIDが届きます。「スマホで本人確認」を選んだ場合はメールで、「書類アップロードで本人確認」の場合は郵送で送られます。
審査には通常1〜3営業日かかり、郵送の場合はさらに2日ほど必要です。ログインIDは一度発行されると変更できないため、忘れないように大切に保管しましょう。
ログイン情報を受け取ったら、楽天証券サイトにログインし、取引に必要な暗証番号や勤務先情報を入力して初期設定を行います。設定が完了すると、マイナンバー登録画面に移行します。
個人番号カードをスマホで提出した場合はマイナンバー登録は不要です。登録が完了すると、いつでも取引が可能になります。
さらに、楽天証券ではデビューキャンペーンを実施しており、初期設定後に希望するキャンペーンにエントリーすることで特典を受けることができます。
投資資金の入金
口座開設が完了したら、取引開始のために投資資金を入金します。利用中の金融機関から、楽天証券指定の口座に振り込みます。入金方法は以下の3つです。
- マネーブリッジらくらく入金
- インターネットバンキング
- 通常振込入金
マネーブリッジらくらく入金は、楽天銀行の口座を持っている場合に利用可能で、Webサイトにアクセスせずにワンクリックで入金が完了します。
インターネットバンキングを利用している場合は、パソコンやスマホから振込が行え、入金処理が即時に完了します。
通常の振込入金を行う場合は、近所のコンビニATMや銀行窓口を利用して送金することになります。このように、楽天銀行を活用することで、スムーズな入金が実現できます。
まとめ
楽天証券は、初心者への手厚いサポートと低手数料が特徴で、特に楽天ポイントを使って投資できる点が魅力です。
日常的に楽天経済圏でポイントを貯めている方におすすめです。また、投資信託のラインナップが豊富で、幅広い選択肢から選ぶことができます。
少額から投資できる投信積立サービスも提供しており、ネット証券で手軽に投資を始めたい方には最適な選択肢です。
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