新NISAを賢く使いこなすには?「成長投資枠」をもっと知ろう!

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NISA

新NISAが始まって1ヶ月ほど経過し、早速始めた人やまだ始めるか迷っている人がいるでしょう。

これを機に投資を始めようと考えている人に、成長投資枠を活用した非課税での運用に興味を持っているかもしれません。

そこで今回は、新NISAの成長投資枠の概要や、押さえておきたいポイントを解説していきます。

 

 

 

新NISAの「成長投資枠」とは?

NISAにおいて投資で得られる利益に対して税金がかからない制度のことで、2023年までの制度では「つみたてNISA」と「一般NISA」の併用はできませんでした。

ですが新NISAでは、それぞれ「つみたて投資枠」と「成長投資枠」と名称の変更があり、併用も可能となっています。

 

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いは?

新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」はどのような位置付けになっているのか確認していきます。

「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違い
勘定の呼称 つみたて投資枠 成長投資枠
年間の投資上限額 120万円 240万円
非課税保有
限度額(総額)
合計1,800万円
(内、成長投資枠の上限は1,200万円)
各勘定の併用
購入方法 つみたて投資 つみたて投資または一括投資
対象ファンド 株式投資信託のうち
一定の定条件を満たすもの
株式投資信託のうち
一定の条件を満たすもの

年間の投資上限額は、

  • つみたて投資枠:120万円
  • 成長投資枠:240万円

このようになっており、2つの枠を併用することで、1年間で最大360万円まで投資が可能となっており、さらに非課税期間は無期限となっています。

 

新NISAは併用可能

成長投資枠では一括投資ができないと思っているかもしれませんが、つみたて投資、一括投資どちらでも可能となっています。

成長投資枠だけでは上記表の記載の通りですが、非課税保有の条件を満たしており、成長投資枠でもつみたて投資枠どちらにおいても購入可能となっています。

ですが、成長投資枠のみでは上記の記載通り、非課税保有限度額を1,200万円しか使えないため、1,800万円の非課税投資額を全部使いたいのであれば、つみたて投資枠を使う必要があります。

 

 

新NISAを始める前に知っておきたい投資用語

これから商品を選ぶ前に、分かりにくいのが投資に関する専門用語は難しいのですが、知っておくと役立つ用語を説明します。

そこで、新NISAで投資対象になっている投資信託に関する用語となります。

投資信託は「インデックス型」と「アクティブ型」の2種類に分けられ、「つみたて投資枠」の対象ファンドの多くはインデックス型投資信託です。

 

インデックス型とは?

市場の値動きを示す指数(インデックス)を基準(ベンチマーク)となり、その指数に連動するような値動きを目指す投資信託となります。

指数には日経平均株価、S&P500指数などがあります。

市場の値動きに合わせるために市場を構成する複数銘柄に分散投資するのでリスクを抑えられ、運用にかかるコストは低くなります。

 

アクティブ型とは?

市場の値動きを上回る運用成果を目指していく投資信託で、AIなど特定のテーマの銘柄に投資するなど、ユーニーくな運用をしているファンドもあります。

高いリターンが期待できる銘柄を探すためのリサーチ費用が必要で、運用にかかるコストは高くなってしまいます。

リスクはあってもより多くのリターンが望める商品を選んで投資をしていきたい人にオススメです。

成長投資枠には、インデックス型もあるのですが、アクティブ型投資信託もあります。

 

その他の知っておくべき投資用語

投資信託をする際に、知っておくと役立つ用語は以下の通りになります。

・ETF:日経平均株価や東証株価指数などの指数に連動する運用成果を目指していく上場投資信託となります。

東京証券取引所などに上場している投資信託で、価格は株式同様に市場でリアルタイムで変動し、売買価格を確認しやすくなっています。

ですが一般的な投資信託では、注文した当日は売買金額が公表されずに注文した翌営業日に公表されます。

・S&P500:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表しており、米国株式市場の株価指数の一つとなっています。

ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場している代表的な500銘柄の時価総額を元に算出されています。

・オルカン:オールカントリー型で、全世界の株式を投資の対象としているインデックス型投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式」のことを指されています。

 

 

1,800万円の枠を最大限に活かすことを考える

非課税保有限度額1,800万円をどのようなタイミングを持って活用することを考えることが重要になります。

 

枠を最大限にかつ最短で活用にするには?

つみたて投資枠と成長投資枠を併用することで、制度上では1年で最大360万円で月30万円ずつ非課税で投資が可能となります。

この場合では、5年間(1,800万円+(月額30万円×12ヶ月))で非課税保有限度額を全部使い切ることになります。

6年目以降も新NISAで投資をしていきたいのであれば、購入している商品を売却することで、非課税保有限度額は翌年以降に復活して再利用することができます。

新NISAでは、非課税保有限度額を全部使い切ったとしても、売却して空きができることで翌年復活するので、投資した商品が値上がりしているタイミングでは売却を考えながら有効活用していきましょう。

 

ゆっくり資産運用していきたい人には?

新NISAの非課税期間は無期限となっており、時間をかけて1,800万円の非課税保有限度額を使っていくこともできます。

例えば、1年間に積み立てる金額によって1,800万円の非課税保有限度額を使うまでの期間が変わってきます。

  • 月額10万円のつみたて(年間120万円)・・・15年
  • 月額3万円のつみたて(年間36万円)・・・50年

もし老後費用を準備することを考えているのであれば、退職までの年数を使ってゆっくり資産形成をすることができます。

 

つみたてと一括を併用してみよう

新NISAではつみたて投資と一括投資の併用もでき、以下のような組み合わせも可能となります。

  • 月額3万円のつみたて投資(年間36万円)と1年間100万円の一括投資
    =1年間合計136万円の投資・・・約13年
  • 月額2万円のつみたて投資(年間24万円)と1年間50万円の一括投資
    =1年間合計74万円の投資・・・約24年

今までの「つみたてNISA」だけをしていた人も、ニュースや新聞で相場が下がっても成長投資枠を活用して一括での購入を試すこともできます。

積み立てをしながら、相場に応じて成長投資枠で対象商品を買い足すことができるのが新NISAではできます。

 

NISAを活用しお金の付き合い方を考える

ライフプランと照らし合わせて何歳の時に1,800万円の非課税保有限度額に到達するといいのか、投資方法はつみたてが良いか?一括投資がいいのか?両方併用がいいのか?色々考えてみましょう。

投資方針を定めることによって、月々の積立額や年間の投資額が分かってきます。

 

 

まとめ

新NISAの成長投資枠をどのように活用すべきなのか、積立だけしたい人、投資に活用できる金額が少ない人、このようであれば、つみたて投資枠のみになってしまい成長投資枠を見逃してしまうかもしれません。

成長投資枠はつみたて投資もできるので、つみたて投資枠とは違うファンドで積立をするなど柔軟な活用方法があります。

他にもつみたて投資枠に軸足を置きつつ、まとまったお金ができたら成長投資枠を使うなど、新NISAのメリットを活用していきましょう。

成長投資枠を避けることをせずに、自分に合う活用方法を検討していきながら資産形成をしていきましょう。

 

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