数あるネット証券の中で人気のあるSBI証券と楽天証券があり、これから投資を始めるにあたりどちらにしようか悩んでいる人もいるでしょう。
そこで今回は、SBI証券と楽天証券の特徴やどのような人にオススメな証券会社なのかを紹介していきます。
SBI証券と楽天証券を徹底比較
SBI証券と楽天証券の特徴などを解説していきます。
口座開設数
口座開設数は、SBI証券が840万口座、楽天証券が800万口座と若干SBI証券が上回っており、他者と比較しても口座開設数が多いので、人気や信頼性があるということが分かります。
ですが、SBI証券の口座開設数は、SBIネオモバイル・SBIネオトレード・FOLIOなどのSBIホールディングス全体の口座開設数となっています。
取引手数料
手数料についてはほぼ同じなのですが、取引金額が大きくなればなるほどSBI証券のほうが大きく設定されており、国内株については2種類の手数料の2プランとなっています。
- 取引ごとの約定代金に応じて数料がかかるタイプ
- 1日の約定代金の合計額に手数料がかかるタイプ
いずれかのタイプを選択可能となっています。
楽天証券では「超割コース」、SBI証券では「スタンダードプラン」と呼ばれており、取引ごとに手数料がかかる現物取引や信用取引では両者ともに差はありませんが、楽天証券の現物取引は、大口優遇が適用されると安くなります。
楽天証券では「いちにち定額コース」、SBI証券では「アクティブプラン」と呼ばれており、1日の約定代金で手数料がプランは両社とも100万円まで手数料無料となっている上、取引額が増えるほどSBI証券の手数料は安くなります。
SBI証券では25歳以下の人は国内株現物取引の手数料が無料になり、エントリーも不要で利用でき、1日100以上取引をする出デイトレーダーや国内株で現物取引をしたい25歳以下の人はSBI証券を選びましょう。
取引銘柄
取引銘柄はSBI証券の方が幅広く種類の銘柄も取引でき、外国絵銘柄についてもSBI証券が9カ国で楽天証券が6カ国とSBI証券の方が選択肢が広がります。
国内株においても、SBI証券は東証・名証・福証・札証の全銘柄を網羅の中、楽天証券は東証・名証の全銘柄となっています。
米国株の取扱についても、SBI証券が6,000銘柄以上で、楽天証券が4,500銘柄以上と、約2,500銘柄以上もSBI証券の方が取扱が多くなっています。
主要な株式だけの取引であればどちらでも問題ありませんが、取引の幅を広げたいのであればSBI証券に軍配が上がります。
NISA・つみたてNISA
NISAやつみたてNISAを比較した場合、SBI証券の方が手数料が安くIPO銘柄への投資も可能となっています。
- 楽天証券:NISAの国内株の売買無料、NISAの投資信託・つみたてNISAは買付手数料のみ無料
- SBI証券:NISAの国内株・投資信託・つみたてNISAの売買手数料無料、一部の海外ETFでも買付手数料は無料
NISAの取引商品では、両社ともREITにETFを含む国内株・外国株・投資信託が対象となっていますが、楽天証券ではIPO株への投資はできますん。
つみたてNISAの取扱商品数では、楽天証券が182本でSBI証券が170本と楽天証券の方が多く、さらに楽天証券のみが取り扱っている商品もあります。
iDeCo
iDeCoで商品数を比較した場合、SBI証券は37本で楽天証券32本と。取扱商品数はSBI証券が少し上回っています。
他社との違いとしては元本確保商品によって、SBI証券では保険商品の取扱があるのですが、楽天証券は定期預金だけなので、自身の運用計画に合わせて保険商品の運用を考えているのであればSBI証券を選択しましょう。
口座開設した金融機関に支払う毎月運営管理手数料は、両社とも無料となっています。
IPO
IPO株は取引実績はSBI証券の方が多く、抽選お平等性に選ぶのであれば、楽天証券がいいでよう。
IPO株とは新規上場する株のことで、大きな値上がりをしやすく、利益になりやすい株なのでとても人気なのですが、販売数が決まっているため抽選になります。
IPO株の全体の取扱実績と主幹事数とともにSBI証券の方が多くなっており、特に主幹事数が多いほどIPO株の当選確率が高い傾向にあります。
IPO株購入の抽選方式は、楽天証券が完全平等抽選なのに対し、SBI証券では抽選に外れてもIPOチャレンジポイントが加算され、次回の抽選勝率をアップさせてくれます。
単元末株
SBI証券ではS株という名称の単元未満株の購入が可能で、手数料は無料、数百円からでも投資できるので、試しに少額から投資したい人はSBI証券を選びましょう。
ちなみに楽天証券では単元未満株を取引できません。
単元未満株とは、通常の株よりも少ない単位で取引できる株のことで、通常の株購入が1単元(100株)が最低購入数となっていますが、単元未満株では1株から取引できます。
例えば、1株1,000円で取引をするのであれば、通常の株では100株10万円からしか売買のみとなり、単元未満株であれば、1株1,000円から取引が可能なので、少ない資金で投資が始められます。
ポイント投資
ポイント投資は両社ともできます、使い勝手がよいのは楽天証券となってい。
ポイント投資とは、証券会社や関連サービスの利用することで得たポイントを、投資資金にできるサービスを指します。
ポイント投資に利用できるのは、
- 楽天証券:楽天ポイントのみ
- SBI証券:Tポイント・dポイント・PONTAポイントのどれかひとつ
注意点といして、SBI証券のdポイントは買付には利用できないため注意しましょう。
ポイントの種類はSBI証券のほうが多いのですが、日常生活で貯めやすいポイントの取扱がある証券会社を選ぶことが大切なので、楽天関連サービスをよく利用するのであれば、楽天ポイントがつく楽天証券のほうが効率的に貯められるでしょう。
ポイント投資の対象商品は、
- 楽天証券:投資信託・国内株式・米国株式・バイナリーオプションなど
- SBI証券:投資信託のみ
運用の幅広さからみると楽天証券がおすすめです。
クレカ積立
クレカ積立で比較すると、対象カードの種類がより多く還元率が高いのはSBI証券となっています。
クレカ積立とは、投資信託を定期的に積立するときクレジットカードで決済することで、毎月の積立額に応じて提携サービスのポイントが貯まるといったメリットがあります。
SBI証券のクレカ積立の対象カードは3種類あり、三井住友カードは0.5〜2%、TOKYUカードは0.25〜4%、タカシマヤカードは0.1〜0.3%の還元率で、それぞれポイントが返ってくる仕組みです。
還元率も考慮しつつ、日頃から利用しているサービスや店舗に合わせたクレジットカードを選ぶとよいでしょう。
SBI証券と楽天証券のどちらがオススメ
SBI証券と楽天証券のどちらがオススメなのか紹介していきます。
楽天経済圏を活用中&投資初心者は楽天証券
楽天経済圏を活用している人や投資初心者には『楽天証券』がオススメです。
楽天市場・楽天銀行・楽天モバイルなど、楽天関連サービスを日常的に利用しているのであれば、楽天証券も加えることもできるので、ポイント活用の幅をもっと広げられます。
投資で貯まったポイントも、他のポイント同様に普段の買い物や旅行などでも利用することも可能です。
楽天証券は、
- 幅広い銘柄と取引できて現金を使用しないポイント投資ができる点
- 1日の取引金額が100万円までなら手数料が無料になるプランがある点
- 投資初心者
- スマホアプリの利便性が高い
このような点においては楽天証券がオススメです。
幅広く取引したいのであればSBI証券
SBI証券は、投資初心者から上級者まで幅広い層にオススメでき、
1日の取引金額が100万円までなら手数料が無料になる点、iDeCoやNISAの手数料が低いことや、単元未満株によって少額から取引ができるなど、初心者にも始めやすいサービスが充実
- 1日の取引金額が100万円までなら手数料が無料になる点
- iDeCoやNISAの手数料が低い点
- 単元未満株によって少額から取引ができる点
- 初心者にも始めやすいサービスが充実
- 25歳以下で国内株の現物取引をしたい人は、手数料が無料になる点
25歳以下で国内株の現物取引をしたいのであれば、手数料が無料になうちに始めることをオススメします。
100万円以上の取引をする場合も手数料を抑えやすく、投資銘柄は国内株・外国株どちらも幅広く取扱があるため、投資経験者が効率のよい運用を目指す場合や、ニッチな市場を狙って投資したい場合にも適しています。
両方の口座開設もあり
楽天証券とSBI証券を併用して使い分けるのも選択肢のひとつなので、両社ともに口座開設料は無料なので、どちらも開設して幅広く投資するのもよい方法もありです。
それぞれの利点を生かし、
- 外国株やクレカ積立はSBI証券
- ポイント投資は楽天証券
このような使い分けも可能で、IPO株に応募する際には両社から申し込むことで、当選確率が上がる可能性もあります。
リスク分散に役立つことも、両社に証券口座を開設するメリットがあり、アクセス集中やシステム障害でサービスが繋がりにくい場合などにも、複数の口座を保有しておけば、比較的迅速に対処できるでしょう。
まとめ
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